東近江百済寺本町で住宅リフォーム業などを手掛ける山本哲夫さんの養殖池(同町)で、養殖ホンモロコの水揚げが始まっている。
水揚げするのは今年の4~5月に産卵、ふ化し半年ほど育てた成魚で、最大で13センチにもなる。
山本さんと有志で集まった3人は養殖池(約300~350平方メートル)に張られた水を抜きながら土手を中央へ寄せていき、ピチピチと跳ねる成魚をたも網で丁寧にすくい上げた。
山本さんは大の釣り好きで、琵琶湖固有種であるホンモロコの美味しさをたくさんの方に知っていただきたいという想いから、07年、自宅敷地内や近くの休耕田での養殖に乗り出し、現在では大小十数面の養殖池(自宅と併せて延べ約7500平方メートル)を造って事業展開している。
山本さんに今年のホンモロコについて伺うと「上出来!今年は例年にもましてたくさん生まれたので嬉しい」と、少年のような笑みで養殖池を見つめた。
水揚げされたホンモロコは飴(あめ)煮に加工され、あいとうマーガレットステーションなどで販売されるほか、活魚の販売も行う。