みなさんは引き札ってご存知でしょうか?
引き札とは江戸、明治、大正時代にかけて商店や販売元などが年頭の挨拶や、開店の案内、宣伝のために作った広告チラシのことです。
その大胆な図柄と独特の色調で愛好家も多く、近年ではアートとしての評価もあります。
ただ今、五個荘にある観峯館ではそんな東近江にゆかりのある引き札が集められた展示会、「東近江の引き札」が開催されています。
観峯館では地域に親しまれる博物館として地元に関連するテーマの展覧会を開催してきました。
今回もその一環として、地元の旧家に引き札が多く残されていることを知り、ご協力を頂き開催する運びとまりました
展示されている引き札の絵柄の中で一番多いのは、年の初めに配った暦入りの引き札で54点が展示されています。
次に朝日が書き込まれたもの46点、商売繁盛から恵比寿、大黒が描かれたもの28点。富士山が描かれたもの14点、福助7点などが主なもので、着物や洋服の女性が出てくる引き札も21点と多く見られます。
そのどれもが100年近く前に刷られたものとは思えないほど色鮮やかで、洒落が効き、センスを感じるものばかりで刺激的。
引き札に登場する商店のなかには現在でも営業している店の名前もあるので、一昔前の八日市の賑わいや各地ののどかな商店に思いを馳せるもよし、また芸術作品として楽しむのもオススメです。
観峯館事務長 北川さん
「色鮮やかな現代のポップアートに繋がる引き札を是非この機会にご覧下さい。
また、観峯館は書の文化に触れる博物館で漢字や文字に関する資料が展示されています。
引き札の絵とともに文字にも注目してみてください」
【場所】
滋賀県東近江市五個荘竜田町136
【料金】
[常設展]一般500円、高校大学生300円、中学生以下無料
*団体割引(20名以上):2割引 *シニア割引:2割引
*HP割引:2割引 *日本習字会員:2割引
【営業時間】
9:30から17:00(入館は16:00まで)
定休日など
月曜(祝日の場合は翌日)
<展示替え休暇のお知らせ>
展示替え、資料整理の為休館があります。
【お問い合せ】
公益財団法人 日本習字教育財団
TEL:0748-48-4141
FAX:0748-48-5475