「魚のゆりかご水田」
かつてはニゴロブナなどの琵琶湖の魚が田んぼに遡上していて、
水田が産卵の場や、ふ化した稚魚の成育の場となっていました。
このことから水田は「魚のゆりかご」といわれていました。
ところが、近年は農業用排水路が整備されたため、
魚が遡上できなくなっていました。
そこで、
東近江市の最北端に位置し琵琶湖に面した栗見出在家町では
この地形を生かして平成18年から
「魚のゆりかご水田」の取り組みをはじめました。
琵琶湖周辺緒水田の農業用排水路に階段状の堰を設置し、
湖魚が遡上できる魚の通り道“魚道”を整備したほか、
また地産地消の推進や水田オーナー制度の導入、
小学校への出前授業なども行っています。
滋賀県内ではいくつかの地区が
魚のゆりかごの取り組みを行っていますが、
ひとつの自治体で実施しているのは栗見出在家町だけ。
工夫や改善を重ねながら
地域資源や伝統を守り、次世代へ継承していくため、
環境への配慮と6次産業化への活動を組み合わせることで
さらなる地域の活性化につなげていることが高く評価され、
“平成29年度(第56回)農林水産祭”で多角化経営部門の
「内閣総理大臣賞」を受賞しました!!
代表の村林さんは
「若い世代にもつないでいけるよう、これからもがんばります」
と語りました。
栗見出在家町魚のゆりかご水田協議会では12月12日に
能登川コミュニティセンターと連携して親子料理教室も開き、
魚のゆりかご水田米の米粉を使ったクリスマスケーキを作るということです。
◆栗見出在家町魚のゆりかご水田協議会「親子料理教室」
【日 時】12月12日(火) 9:30~13:00
【場 所】能登川コミュニティセンター
【定 員】14名
【メニュー】ブッシュドノエル/ガレット(すべて魚のゆりかご水田米の米粉を使用)
【お問い合わせ】栗見出在家町魚のゆりかご水田協議会 0748-45-0603
http://members.e-omi.ne.jp/kurimi-dezaike/