東近江市五個荘にある「観峰館」にて、「近江・聖徳太子伝承社寺の美術~地域に根付いた文化財たち~展」が、11月26日まで開催されております。
今回、9月23日にそのオープニングセレモニーが行われました。
セレモニーには、観音寺を始め、福応寺、石馬寺、瓦屋寺、百済寺、太郎坊宮、長命寺などの展示を公開している11社寺の住職の皆様が集まり、市長の挨拶と共に展示会が開かれました。
聖徳太子は、この東近江地域において多数の名宝が隠されており、今回公の場に初公開となるもの、あちこちの社寺にある名宝を集めることで、新しい発見となるものがあり、とても興味深い展示となっております。
会期期間中は、前期・後期で展示物を入れ替え、全部で50以上のもおが揃います。
取材をしていて特に個人的に興味をもったものは、鳳凰の絵と獅子の絵が描かれた衝立。細かい部分の色や曲線がきれいに描かれており、前期と後期で表裏を反対に展示されるため、前期は鳳凰、後期は獅子の絵が見られるという通いたくなる展示。
また、願成就寺にある室町時代にできたであろう聖徳太子の仏像と瓦屋寺にある鎌倉時代に作られたであろう聖徳太子の仏像がこの展示会のみにおいて、二つ並べて展示がされている。普段は保管されているお寺が違うため比べることはできないが、今回は特別に比べながら見ることができる。聖徳太子がモデルとなっているが、モデルとなった年齢が違うためよく見るとそれぞれの仏像に違いがあり、仏像に詳しくはなくとも、おもしろい発見がある。
他にも、天災に免れて残ったものや、逆に一部の欠片が出土したものなど、東近江11社寺から集められた、掛軸・巻物・仏像・瓦などが展示されております。
もともと歴史物に興味がある方はもちろん、歴史に興味がなくてもこれを機会に観峰館にあるパンフレットやWebで見られる解説などをもとに展示物を見てみると面白い発見があるかもしれない。
小椋市長は、これを機会に地元の人にも少しでも、東近江に素晴らしいものが残っている仏像、歴史物ををぜひ見て、興味をもってもらいたいと話されました。
観音寺の住職様からは、聖徳太子のすばらしさを知ってもらいたいと話されました。